北条実時の墓(ホウジョウサネトキ)横浜市金沢区
〔金沢北条一門の墓〕京浜急行「金沢文庫駅」
下車車徒歩20分(バスあり)称名寺及び市民の森内
『称名寺』金澤北条氏の菩提樹。金澤山弥勒院称名寺:鎌倉時代に北条實時が建立
宗派:真言律宗(奈良西大寺が総本山)

北条実時(1224〜1276)は、鎌倉幕府の第2代執権であった義時の孫で、貞応三年に実泰の子として生まれました。実時は、引付衆や評定衆など幕府の要職を歴任し、文永三年(1275)には越訴奉行(オッソブギョウ)をつとめています。政治面で活躍する一方、広範な分野の学問にも力をつくし、文武ともにすぐれた知識人で、現在の称名寺がある地に別業を開き、金沢文庫の礎を築きました。墓地内中央の宝印塔(ホウキョウイントウ)は、北条実時の墓と伝えられ、さらに左右の五輪塔は一門の墓と言われています。又江戸時代この墓地を修復した時は、素焼きの壺の類が出土したといいます。
平成7年3月31日 横浜市教育委員会